アパレル生産管理コラム

アパレル生産管理コラム

その1

要尺ロス、原料ロス、製品ロスについて 

 

- 要尺ロス -

生地の要尺を出すとき、要尺を縮めるために2人取り、3人取りを行っている。そのため、生地端が必ず残ってしまう。そのロスを概ね50mにつき1.5mは出るものとして、3%のロスをみたりする。

- 原料ロス -

生地を調達したり保管したり、諸々の作業を行う際に、生地単価だけではなく諸費用がかかる事になる。そのため、生地単価に対して3%ほどロスをみておく。

- 製品ロス -

製品を100枚受注したら、必ずしも100枚仕上がらないときがある。裁断ミス、生地不良、B品などのため、98枚になったりとショートする。そのロスをあらかじめ、5%ぐらいはみておく。
 


 

その2

S引き箇所がある生地について

 
S引き個所の個数によって、A反、B反、C反に分けられる。B反、C反は裁断等に手間がかかるため、できる限り使用したくないものである。
B反は概ね相場の10%~20%引、C反については半額になったりする。
例えば生地の単価が1,000円と決まっていても、B反等があれば単価が下がることがある。
そのため、原材料生地の支払い管理では、数量×単価で算出する合計金額が必ずしも正しくないことがある。


 

その3

生地の飛び込みとは?

 
生地不良の1つである「飛び込み」とは、生地に埃や他の色が点々とついている状態のことである。あまりに細かいと検反でも見つからないことがあり、裁断時に見つかることが多い。生地の染色段階で起こることもあるし、生地を織る段階でも起こることがある。
 


 

その4

生地の中希とロット違いについて

 

- 中希(ちゅうき) -

生地の中希とは、同じ反であるのに、色が異なることがあること。具体的には、染色が薄かったり、または濃かったりする。縫製の際に、縫い目を境にした左右や上下の色の差を見たりすると分かるが、生地全体を見渡すと分からないため、発見が難しい。特に縫製を終了した段階で発見されることが多く、裁断の際などに原反から発見することが非常に難しい。

- ロット違い -

ロット違いとは、異なる反の生地を使用しているため、色の違いが発生すること。生地反は、同じ染色ロットであるとは限らないため、反が異なれば色が異なることがある。


 

その5

縫製仕様書の種類と役割について

 

- 縫い仕様-

縫製の方法についての仕様を指示したもの。

- サイズ別寸法表-

サイズ別に異なる寸法を明示したもの。

- 要尺表-

生地や副資材の要尺を明示したもの。
 
縫製仕様書は、これらの情報を1枚ないしは複数枚で構成されるが、仕様書を製作したアパレルブランド、製造を行なうOEMやODMメーカー、縫製工場によって、形式はまちまちである。


 

その6

生地の実残と机上計算残について

 
生地の実残(※以降、「実生地残」と呼ぶ)と、生地の机上計算残との対比をすることによって、損益分析ができる。実生地残は、机上計算残を目安として、縫製工場や倉庫の確認をする事が好ましい。

その机上計算残は、生地を裁断した直後に把握できる。

机上計算残によって、裁断前の予想残より生地が多く余ったか、それとも足らないかの把握ができる。

生地が多く余った場合は、工場の努力である。裁ち替え用として、また使用したものとして引き落としてしまうことも良い。仮にそこで増産した枚数分は、生地代が掛からず生産できる、という考え方もできる。

反対に、予想残より生地が足らないときは、実要尺が指定要尺を上回っている可能性がある。これを裁断直後に、いかに早く見つけられるかが、ロス排除のポイントである。製品が上がってから分かるようでは遅いため、裁断報告書をチェックすることは重要である。

このように、実生地残m数の把握は、利益確保のための生産管理として、とても重要である。


 

 
 

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